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上野金太郎(メルセデス・ベンツ日本社長)の経歴とその顧客拡大戦略

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日本の経済を動かすトップ経営者が様々なトークを繰り広げる『カンブリア宮殿』、5月6日放送分にはメルセデス・ベンツ日本(株)の上野金太郎社長が出演します。

今回は“上野金太郎(メルセデス・ベンツ日本社長)の経歴とその顧客拡大戦略”と題して、この日に出演する上野社長の経歴やメルセデス・ベンツ日本の顧客拡大のための戦略について紹介したいと思います。

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5/6『カンブリア宮殿』のゲストは高級輸入車メーカーの日本支社社長

車を運転する人は、一度は高級輸入車に乗ってみたいと思ったことがあると思います。トヨタを始めとした日本車は世界中で販売されており、評価が高いです。それでも街中でBMWやアウディといった輸入車を見かけると、思わず注目してしまいますよね。

日本人ドライバーにとって、高級輸入車に乗ることは夢と言っても過言でないと思います。その輸入車の中で、日本で最も人気があるのがメルセデス・ベンツです。
新型コロナの影響もあり2020年に前年比が落ち込んだものの、輸入車メーカー別の国内販売数は6年連続で首位に君臨しています。

メルセデス・ベンツ日本(株)は1986年にドイツの自動車メーカーでメルセデス・ベンツブランドを所有するダイムラー社の子会社として設立されました。それ以降は、本国で製造された自動車の国内輸入、販売及びサービス事業を手掛けています。

それでは、2012年に歴代初の日本人社長となった上野金太郎氏について紹介したいと思います。

 

メルセデス・ベンツ日本・上野金太郎社長の経歴

上野さんは1964年8月13日生まれの現在56歳、東京都出身です。公表はされていないようですが、結婚はしていて子供もいるようです。

外資系の船舶関係の仕事をしていた父親の影響で、小中学校は東京都内のアメリカンスクールに通います。初めは英語が話せず、周りが何を言っているのかわからず苦労したようですが、子供だったため適応力が高く、2年生になる頃には英語も覚えて環境にもなじめたようです。

中学2年生の頃に友人の父親に日本に住むなら日本の学校に行くべきと言われ、父親に日本の学校に転校したいと申し出ます。そして、成績の良い高校に進学することを条件に転校を認めてもらいます。

その後は受験勉強を頑張り、早稲田実業高等学校商業科に入学します。早稲田実業は野球の強い甲子園出場校で、元プロ野球選手の荒木大輔と同じクラスで仲が良かったようです。高校卒業後は早稲田大学社会学部に進学します。

上野さんは小学校の頃から“スロットカー”というコントローラーを使用して模型自動車を溝付きの専用コースで走らせる競技に夢中になり、高校生ではレーシングカートにハマりました。その流れで車やバイクも好きになっていったようです。

高校生や大学生の頃のアルバイトでは、車雑誌の通訳や文字起こし、カメラマンのアシスタント兼運転手等、車に関わる仕事を経験しました。そして、就職活動の時期には、アメリカンスクールの経験と車が好きだということを活かして、外資系の自動車会社へ行こうと決めます。

設立されたばかりのメルセデス・ベンツ日本に飛び込みで面接を受けさせてもらい、1987年に新卒1期生として入社します。

入社後は営業・広報・ドイツ本社勤務・社長室室長・常務取締役・取締役副社長等を経て、2012年に代表取締役社長に就任します。

上野さんは約20回の人事異動によって、ほぼ全ての部門を経験したそうです。色々な場所で多くの人に教えられて成長し、ドイツ本社でも有名な存在のようです。

 

メルセデス・ベンツ日本の顧客拡大戦略

日本人ドライバーの憧れと言っても過言ではない高級輸入車。その中でトップに君臨するメルセデス・ベンツですが、多くの日本人消費者にとっては敷居の高い存在のようです。

実際は販売価格300万円以下のモデルもあるのですが、多くの人が「ベンツは1000万円以上する」とか「高級すぎて自分には縁がない」という認識を持っています。

社長の上野さんにとっても潜在的な顧客が離れてしまうのは良くないことで、高級車としての敷居を下げ顧客層を拡大する必要性を感じています。これまでにそのための戦略をいくつか実行してきたようです。

その1つとして従来販売店や高級ホテルで行われた展示会を、一般消費者の多いイオンモールで行うようにしました。さらにお客さんを身構えさせないような様々な工夫をしたようです。

① スタッフは堅苦しいスーツ姿ではなく、爽やかなポロシャツを着用
② 女性スタッフを多めに配置
③ 子供には風船を配って、安心してもらう

お客さんはイオンモールで他の買い物をしながら、展示されている車を気軽に眺めることができます。その場で販売にこぎつけなくても、記憶には残るので車買い替え時の選択肢に入る可能性がぐんと高くなります。

また、六本木や品川、羽田空港、大阪梅田に情報発信基地として“メルセデス・ミー”というブランドストアを展開しています。ここでは通常のカーディーラーとは異なり、車の販売は行いません。

カフェやレストランとして利用でき、ギャラリーもあるので最新モデル等を見ることもできます。また、無料の試乗サービスもあります。

販売や商談がないため、軽い気持ちで来店してベンツを近く感じることができるようになっています。

その他にも人気アニメやゲームとタイアップしたCMで車離れする若者へベンツの良さをアピールしたりと、顧客層の拡大に向けた様々な戦略を繰り広げています。

 

 

まとめ

ここまで5月6日放送の『カンブリア宮殿』に出演するメルセデス・ベンツ日本(株)の上野金太郎社長の経歴と顧客拡大戦略について紹介してきました。

当日の放送では、ベンツのイメージを“敷居の高い高級車”から“手が届く車”に変身させた、ドイツ本国にはないメルセデス・ベンツ日本独自の戦略について深く迫るようです。

街を歩いていて、ふとベンツの車体やエンブレムを見るとやはり注目してしまいます。
日本人の多くが敷居が高いと感じながら、憧れてもいるブランドなのだと思います。

そんなベンツが“手の届く車”に変身したというなら、すごく気になってしまいますね。
5月6日の放送が楽しみでしょうがないです。

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