また、お正月がやってきますね。一年を無事に過ごせるように守ってくれる年神様が、どの人のお家にも来てくれるのがお正月です。お正月花というと格式ばった生け花が思い出されますが、ちょっとしたことで、お正月花らしくアレンジできちゃう3つの方法があります。
お正月に用意するものすべてに年神様が関係しています。家の中のすす払いをして、おせち料理を作って、お正月花を床の間に飾るのも、すべて年神様のためです。
最近は、床の間があるお家も少ないので、リビングにも素敵に飾れるお正月花をアレンジしましょう。
年神様も納得してくれる方法を花、花器、飾り方に分けてご紹介します!
Contents
<飾る花編>縁起がいいといわれているお花を必ず入れる
お正月は縁起をかつぎたいものです。お正月の花のアレンジでも、縁起がいいといわれているお花は必ず入れましょう。
縁起のいいお花とは
・松
・竹
・梅
・南天
・千両
・葉ボタン
・バラ
・菊
それぞれ簡単に説明していきます。
松の種類では、アレンジ向きなのは「若松」です。まっすぐ立っていて側枝もしっかりしているので、扱いやすく見栄えがいい松です。日本人になじみが深い竹は、節で切って花器として使われることが多いです。
梅は、細い枝についている可愛い花が、一年で最初に咲く花なのでとても重宝されています。この松、竹、梅が「枝もの」のグループです。
南天は、「南」が「難」に通じ「天」が「転」に通じて、難を転じて福となす花といわれています。千両は、お金の「千両」に値するほど赤い実がたわわに実るので縁起のいいお花です。
この南天と千両が「実もの」のグループです。
ポット鉢でもよく見かける葉ボタンは、日本の牡丹がなかなか手に入らないので、外国の葉ボタン(オランダ原産)を牡丹がわりに飾ったといわれています。バラは花が咲いている期間が長いので「長春花」ともいわれています。
菊は、菊の節句(9月9日)があるぐらい縁起のいいお花ですが、お供えの花のイメージもあるので、お正月花としては、ピンポンマム(オランダ原産)のような洋風の菊を使うといいです。
葉ボタン、バラ、菊のグループが「花もの」のグループになります。
松・竹・梅の枝もののグループからひとつ、南天・千両の実ものどちらか、葉ボタン・バラ・菊の花もののグループからひとつをそれぞれ選び、組み合わせて、後は好きなお花を加えてアレンジしていきます。
思っているよりも簡単にできますよ。ご祝儀袋などに使われている水引を入れると、さらに引き立ちます。
<飾る花器編>普段使いの花器をアレンジして
お正月に飾る花だから生け花で使う花器(水盤)やお花を挿す剣山を用意しなくてはいけない、ということはありません。水盤のかわりに身近にある花器を利用したり、水を含ませたオアシスにお正月花を挿したりしても差し支えありません。
細長い花器なら、手で形を整えて、後はゴムで縛って花器に入れるだけでもいいです。
ただ、縁起のいい花器というのもあります。
・竹製のもの
・ひょうたん型
・八角形のもの
などがあります。
これらの花器はお正月の時だけに使うので、揃えるのはもったいないですし、洋風のお家にはあまり向きません。そこで、普段にも使える花器をお正月用の花器としてアレンジして使いましょう。
・ガラスの入れ物
・和食器
・黒っぽい花器
・ゴールドやシルバーの花器
・お正月に向く柄がついている(朝日や梅、菊、バラの花模様など)
・和紙の色紙で包む
・竹のように長い花器に小さいしめ縄を巻きつける
こんな具合に和のテイストの色や柄がついているものや、和紙やしめ縄などでアレンジしやすいものを花器に選びます。
あくまでも花器はお正月花の引き立て役なので、主張しすぎないことがポイントです。
<飾り方編>インテリアのひとつとして飾る
いつも通りの玄関にポツンとお正月花を飾ってもいまひとつ映えない、なんてこともありますね。そういう時は、まわりにお正月らしい小物をインテリアとして飾ることで、お正月花が活きてきます。
お正月らしい小物としては
・干支の置物
・鏡餅が描かれたタペストリー
・掛け軸のカレンダー
・小さいしめ縄にお花を飾る
・鶴や亀など縁起物のモチーフをつるす
・鏡餅を一緒に並べるなど
これだけでも、お正月花が活きてきます。
インテリアといっても、お部屋全体ではなく、ひとつのコーナーに絞ってやるだけでいいので、楽しみながら肩肘張らずにやることがポイントです。
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まとめ
お正月の花を簡単にアレンジする3つの方法として、飾る花、飾る花器、飾り方のポイントをご紹介しました。
お正月飾りだからといって気張ってやる必要はありません。
玄関脇や、靴箱の上、リビングのテーブルなどに、素敵にアレンジしたお正月の花や置物を飾るだけで引き立ちます。
でも、お正月は年神様という神様を招く時という視点をもつことで、また、違った飾り方が生まれてくるはずです。
「年神様、今年一年、お守りください」というお願いを込めて、お正月花を飾りましょう。