一人で誰にも相談できず悩んでいること、それは「ワキガ」です。ワキガで思い出すのは中学3年生の同級生、彼女のことです。近寄ってくるとなんとも嫌なニオイがして、ほとんどの友達が、遠ざけていました。私もその一人です。
そんな彼女と仲良くなれたキッカケがありました。私が風邪で学校を4~5日休んだときのことです。「これノートとったから、あげるわ」と言って差し出してくれました。
きれいな字で、わかりやすくまとまっていました。
「えぇ、彼女って勉強家なんだわ」ほんと見直しました。それからはよく話をするようになりましたが、「ワキガ」で悩んでいることを、知りました。深刻な悩みでした。
勉強家の彼女は、いろいろ調べてアポクリン腺が原因で、治療は手術をすることと言っていました。働いてお金を貯めて手術をしたい、と言っていたのを覚えています。
今回、原因のアポクリン腺、脱毛治療・手術による治療について、調べてみました。
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原因はアポクリン腺
人には2種類の汗腺があります。「エクリン腺」と」「アポクリン腺」です。
エクリン腺は、全身のほとんどに分布していて、体温調節のためにだす汗です。サラサラの汗で水分が99%ですので、臭いはあまり気になりません。
アポクリン腺は、脇の下・陰部・耳の穴などに分布しています。タンパク質や糖質を含んでいるので、白く濁ってベタベタした汗です。
このベタベタした汗に含まれる皮脂(低級脂肪酸)を体表面の細菌が分解するとき強い臭いを発するのが、ワキガです。症状がでるのは思春期ごろです。また、高い確率で遺伝するとも言われています。
また、ワキガの人は多汗症で、臭いだけではなく、汗の量もかなり多いです。人によって異なります。
脱毛治療
本来脱毛はワキガの治療ではありません。が 改善や軽減を期待することができます。
3つの理由
- アポクリン腺の機能を弱める
- 毛がないので、細菌の繁殖が抑えられる
- 自己処理の頻度が減り、脇の刺激が減る
種類
- 光脱毛・レーザー脱毛(光の照射による熱で毛根を破壊)
- ニードル脱毛(サロンやクリニックで行う脱毛で、毛穴に針を刺し電流を流して毛根を破壊)
脱毛でワキガが悪化することはありませんが、自己流でカミソリ、シェーバーを使った場合は、ダメージが大きいので注意してください。専門的な脱毛器であれば、ダメージも軽減されます。
手術による治療
手術となると、専門の医療機関で行われます。どんな方法で手術をするのか、保険適用できるか、どうか、料金はどれぐらい必要か 入院は?などいろいろ相談してからにしてください。自分が納得するまで聞くことをおすすめします。恥ずかしがらずに相談しましょう。また、ワキガの手術を多くの患者さんに行っている医療機関は、安心できますね。
まとめ
ワキガで悩んでいる人にとっては、本当に深刻な問題です。そのことが原因で、いじめにあったり、人とのコミュニケーションがとれなかったりして、孤立してしまいます。
まずは、誰かに相談することです。友達・親・医療機関など悩みを打ちあけましょう。
解決はできます。
自分でできる日常生活のことは、やってみてください。
- こまめにシャワーなどをして、清潔にする。
- 除毛をして、アルコール綿で拭く。
- 食生活にも気をつけ、脂っこいものは控える。
- 睡眠をしっかりとる。
- 綿、麻、絹などの天然素材の下着をつける。
- 市販のデオドラント商品や、制汗剤、クリームなど自分に合ったものを探す。ただし、つけすぎはよくない。
やってはいけない間違った対策
- ゴシゴシと強くこすって、洗いすぎない。
- 毛抜や強い除毛クリームを使わない。
- 水分補給を控える。
解決方法は、必ず見つかります。どれが自分に合っているかは、よく考えて判断をするようにしてください。