「ツボ」って聞いたことがありますか?実際ツボ押しをしていますが、本当にツボは科学的効果の根拠がある?なし?どちらなんでしょうか?また手・足・顔にも効果があるのでしょうか?さらに、冷えに三陰交と聞いていますが、正解なんでしょうか?
今回は、簡単に見つけられるツボの位置と、科学的に効果があるのか調べてみました。家にいることが多い今、どうしても運動不足になりがちです。道具もいらないし、自分で手軽にできますので、参考にしてください。
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ツボ 科学的効果の根拠は?
ツボは身体の中に365ケ所あります。ツボとは「気」という東洋医学の考え方で、自然界に溢れているエネルギーのようなものです。身体も臓器から指先まで巡っている道筋のようなものを「経絡(けいらく)」と呼び、神経が集まる経絡のポイントにあるものが「経穴(けいけつ)」でこれがツボにあたります。
経絡(ツボ)を刺激することで、体の調子を整えることができるとされています。最近、NIH(米国 国立衛生研究所)が、鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療としての効果について、有効であるとの見解を発表しました。「ツボってすごいですね」
手のツボ
手の平・手の甲とありますが、特効ツボが多く、全身の不調を改善します。刺激の強さは、「痛気持ちいい」と感じるのが目安です。押し方は3~5秒を押し続けて離し、また押すを繰り返します。1ケ所を1回につき、2~3分です。
手の平
手の平では、魚際、労宮、神門、注夏、太淵、手心が主なツボになります。
- 魚際(ぎょさい)=親指のつけ根のしわのはしにある。胃の不調を整え、二日酔い・下痢に効果あり。
- 労宮(ろうきゅう)=手の平のほぼ中央にあり、こぶしを握った時、中指があたるところ。上半身の血行をよくする。肩こり・疲労・多汗に効果あり。
- 神門(しんもん)=手首の小指側にあるツボ。消化器系に効く。歯ぎしり・ストレスに効果あり。
- 注夏(ちゅうか)=親指のつけ根のふくらみの真ん中のところ。文字どおり、夏バテの特効ツボ。慢性疲労に効果あり。
- 太淵(たいえん)=手首の親指側にあるでっぱった骨のきわのところ。鼻の不調を改善し、花粉症に効果あり。
- 手心(しゅしん)=手の平の真ん中の少しくぼんだところ。神経を落ち着かせイライラ・緊張に効果あり。
手の甲
手の甲は、合谷、陽池、腰腿点が主なツボです。
- 合谷(ごうこく)=親指と人差し指の骨の合わさるところ。頭痛・めまい・歯痛・肩こり・ストレス太りなどの万能ツボ。
- 陽池(ようち)=手首にある関節のくぼみの中央にある。肩や腕の血行をよくして、五十肩・冷え性に効果あり。
- 腰腿点(ようたいてん)=手の甲の人さし指と中指の分かれ目、小指と薬指の骨の分かれ目、それぞれ真ん中辺り。ぎっくり腰・腰痛に効果あり。
足のツボ
足の甲、足の裏とあります。足は第2の心臓といわれ、血液の循環を高めて、全身を活性化させますので、ツボ押しをおすすめします。
足の甲
足の甲では、太敦、至陰、隠白、行間、大衝、臨泣 が主なツボです。
- 太敦(だいとん)=親指の爪のつけ根の人差し指側。不妊症の改善や肝臓の機能を高め、血行を促進して、肩こり・目の疲れにも効果あり。
- 至陰(しいん)=小指の爪のはえぎわの角から2~3ミリ外側。末梢への血液の循環を促し、残尿感・抜け毛・冷え性に効果あり。
- 隠白(いんぱく)=親指の爪のはえぎわの角から、2ミリほどのところにある。眠気をとり、記憶力アップ・糖尿病に効果あり。
- 行間(こうかん)=親指と人差し指のつけ根の間にある。更年期ののぼせ・お酒を飲んで顔が赤くなる・外反母趾に効果あり。
- 大衝(たいしょう)=親指と人差し指の骨の間を足首に向かってたどり、指が止まるところ。肝機能を改善・二日酔い・貧血・外反母趾に効果あり。
- 臨泣(りんきゅう)=小指と薬指の間に指をあて、足首に向けて2本の骨の間をなぞっていき、骨の合流点の手前で指が止まるところ。頭痛・乳腺炎・胃・十二指腸潰瘍に効果あり。
足の裏
足の裏では、裏内庭、湧泉、足心、失眠が主なツボです。
- 裏内庭(うらないてい)=人差し指のつけ根のふくらんだところ。食中毒・吐き気・じんましん・乗り物酔いに効果あり。
- 湧泉(ゆうせん)=親指と小指の2つの肉のふくらみ[人」の字が交わるところ。体力、気力を充実させ、だるさを吹き飛ばす万能ツボ。足のむくみ・膝痛・糖尿病・足の脂性・水太り・若さを保つ効果あり。
- 足心(そくしん)=土踏まずのほぼ真ん中。気を鎮める作用があり、イライラ・のぼせ・足首の痛みに効果あり。
- 失眠(しつみん)=かかとの中心。不眠の特効ツボで、不眠症・膝痛に効果あり。
顔のツボ
顔のツボは、攅竹、四白、迎香、下関、地倉、大迎、晴明(図に載っていない)が主なツボです。
- 攅竹(さんちく)=眉頭のきわにある、目の機能を調整し、疲れ目・眼精疲労・視力低下・クマに効果あり。
- 四白(しはく)=真っ直ぐ正面を向いた状態で、目から指2本分真下にあり、頬の骨が凹んでいるところ。目の下のクマ・むくみ・眼精疲労に効果あり。
- 迎香(げいこう)=小鼻(鼻柱の左右のふくらみ)の脇にある。鼻の症状を改善・ほうれい線に効果あり。
- 下関(げかん)=耳の穴から頬骨に向かって指を移動させると骨がくぼんでいるところ。歯の痛み・耳鳴り・ほうれい線・顔のたるみ・むくみ・シワに効果あり。
- 地倉(ちそう)=口のはしから1センチ位のところ。ほうれい線・口内炎に効果あり。
- 大迎(だいげい)=下あごの角(エラ)から骨の縁に沿って指を前に進めていくと、すこし骨がくぼんでいる部分。お顔のむくみ・小顔・フェイスラインのたるみ・リフトアップに効果あり。
- 晴明(せいめい)=鼻の根元と目頭の内側中央のくぼみにある。パソコン操作などで眼を酷使する特効ツボ。疲れ目・シミに効果あり。
三陰交とは?
足のくるぶしの最も高い場所から、指4本分ほど上の場所にあります。とくにこのツボは女性の悩みに効果的とされており、別名を「女性の三里」と言います。生理痛や冷え性などに効果が期待できます。
「婦人科の要穴」と言われ、女性の方にとって重要なツボで、冷えに効果があるのは正解ですね。
まとめ
ツボが科学的効果の根拠があるとわかって、ツボ押しをおすすめしたいです。今回は、手・足・顔・三陰交の主なツボの位置と効果を取り上げました。簡単にできますのでぜひ、時間をみつけてツボ押しをしてください。
1時間おきに、ツボ押しをすることで、スッキリして、効率がアップしました。運動不足になりがちですので、積極的に取り入れてください。