最近、プチ断食という言葉をよく聞きます。何と一日で効果があって?と聞くと興味がわきます。心も体もデトックスでき、続けられる方法があれば、知りたいですね。
断食というと、何日間も何も食べられず、空腹を我慢しなくてはならない厳しい修行、というイメージを持つ人も多いかもしれません。また、きちんと断食をしょうと思ったら、事前準備も必要ですし、場合によっては専門家の診断を仰ぐ必要もあります。
でも、プチ断食なら誰でも簡単に、しかも大きな無理なく始められます。ここではプチ断食を安全に行い、効果を最大限に出すための具体的な方法・効果についても詳しく解説していきます。
Contents
「プチ断食」って?
断食は、ファスティング(fasting)という言葉でも知られています。プチ断食はその名の通り「小規模なファスティング」、つまり短い期間で食を断つことです。長さは様々ですが、およそ1日~3日程度の断食を指します。
ここで大切なことは、プチ断食=ダイエットではない、ということです。もちろん食べないので自然にカロリーが抑えられ、体重は減りますし、ダイエットを目的としてチャレンジするのも悪くはありません。
ただ、プチ断食の本当の目的はダイエットではなく、「身体本来の機能を取り戻す」ことだ、ということを覚えておいてください。
私たちの胃腸は約6~8時間でものを消化します。つまり三食しっかりと食事をとると、胃腸はほぼ不眠不休でフル稼働していることになります。意図的に食事をしない期間をもうけることで胃腸を休ませ、知らない間に身体に溜まった老廃物を排出する効果が期待できます。
これにより、身体に元々備わった機能を取り戻すことが目的なのです。そこにおまけとして、ダイエット効果、美肌、美髪、アンチエイジングなど嬉しい効果がついてくるのですから、やってみない手はないですよね!
「プチ断食」の方法
先ほども書いたように、プチ断食の期間は1日~3日程度と様々です。今回は、初心者でもトライしやすい1日断食の方法を見てみましょう。
1日断食は特に、次のような方におすすめです。
・週末しか断食できない
・断食は初めて
・断食は難しい、辛いとマイナスイメージがある
<断食前日>
朝食と昼食は、栄養バランスを考えた食事を普段通りに摂って大丈夫です。夕食はなるべく軽めに、消化のいいものを食べるようにしましょう。
おかゆ、野菜スープ、などがおすすめです。就寝する3時間前には食事を終えるようにすると、翌日からの断食の効果がアップしやすくなります。また、アルコールは控えましょう。
<断食当日>
この日は基本的に水分以外は何も摂取しないようにします。朝起きたらまず、コップ一杯の水(200〜400ml)を飲みます。日中もこまめに水を飲むようにし、1.5~2リットル摂取できるようにしましょう。
その他、どうしても空腹感に耐えられないときは、酵素ドリンク、野菜スムージーなどを飲みます。ハーブティーなど、カフェインの入っていない飲料も気分を変えるために飲んでも大丈夫です。ただし、ジュースなどの甘い飲料はNGです。
<断食翌日>
暴飲暴食に気を付け、まず朝食はおかゆのような消化のいいものから食べ始めるようにします。昼食や夕食に外食をする場合は、胃腸に負担がかかる肉や油を含むメニューを避けるようにしましょう。
できれば、ご飯、納豆(豆腐)、お味噌汁など、あっさりした和食がおすすめです。
「プチ断食」の効果
<デトックス効果>
プチ断食の一番大きなメリットは、身体のデトックス効果でしょう。私たちは毎日の食事を通じて、体に良い物質だけでなく、悪い物質(有害物質)も知らず知らずの内に体内に取り入れています。
本来なら排出されるはずの悪い物質が体内に残ってしまうと、老廃物となり、むくみや肌荒れの原因になるとされています。
こうした有害物質や老廃物は、なぜ身体に溜まってしまうのでしょうか?それは、毎日三食しっかり食べる生活を続けていると、胃腸の主な働きである「消化・吸収・排出」のうち、消化と吸収に追われてしまうからです。
このため、有害物質や老廃物の排出に割く時間が削られてしまうのです。もし一週間に一日だけでも食事の量を大きく減らしたり断食を行えば、排出の時間をゆっくり作ることができ、こうした有害物質や老廃物を体内から取り除くことが期待できます。
<ダイエット効果>
プチ断食をすると、食事の摂取量が減るためカロリーも大幅におさえられ、自然にダイエットにつながります。どれくらいの体重が減るかには個人差もありますが、だいたい平均すると1kg前後の減量が見込めるようです。
1kgというとそれほど大きな違いはないようにに思えるかもしれませんが、たった1日でそれだけの効果が得られたら嬉しいですよね。
さらに、プチ断食によって有害物質や老廃物が排出されるため代謝機能が活性化し、脂肪を燃焼させやすい体質に変わる可能性もあるのです。その他、胃腸に休息を与えることで腸の働きが活発になり、便秘の解消にもつながるので、便秘太りの人にもおすすめです。
<美肌効果>
便秘はお肌の大敵です。肉や油の多いものを大量に食べると便秘になりやすく、消化しきれなかった食べ物のカスが腸の中で腐り、発生した腐敗ガスによって腸の壁が荒れてしまいます。
そうなると腸壁から本来なら吸収されないような老廃物も取り込まれてしまい、皮膚に吹き出物ができたり炎症が起こる原因になります。
また、老廃物の8~9割は便から出るとされていますが、便がちゃんと出ていないと皮膚から出る老廃物の量が増え、吹き出物などになります。こうした仕組みから、プチ断食によって便秘が解消されることで、美肌の効果も期待できるというわけです。
<免疫力アップ>
白血球の一種であるリンパ球が増えることで、免疫力もアップするといわれています。
このリンパ球の70~90%は小腸に存在するといわれており、腸内環境が悪いとリンパ球が炎症を起こしている状態になってしまいます。
プチ断食によって腸内環境が改善されれば、自然にリンパ球の働きが向上し、免疫力アップにもつながるといえるでしょう。
まとめ
プチ断食によって、デトックス効果・ダイエット効果・美肌効果・免疫力アップと嬉しいことばかりですね。一番は続けられるかどうかです。そこで「お腹が空いたらどうする?」と聞いてみました。
たった一日とはいえ、固形物を食べないとどうしてもお腹は空きます。ブログやSNSで実際にプチ断食にトライしてみた人たちの経験談から、そんなときどうやって気を紛らわせているのでしょう。
まず、水分を取ることです。水、または酵素ドリンク、砂糖の入っていない野菜ジュース、具のない薄めのお味噌汁やスープなどを飲むと、空腹感が落ち着きます。
その他には、色々な予定を入れて食べ物のことを考える暇がないようにする、なども有効です。散歩などの軽い運動をして身体を動かすことも空腹感を抑えますので、おすすめです。
このように、身体のデトックス以外にも嬉しい効果が満載のプチ断食、ぜひトライしてみてください!
※持病のある方、妊娠中の方など、体調に不安がある方は実行する前に必ず医師の診断を仰いでください。