道頓堀を舞台に1人の女性の人生を描く連続テレビ小説『おちょやん』。第17週のテーマは“1人でもやり抜く!!心を動かす諦めない気持ち”です。やっぱり、このドラマは明るくなきゃいけないですね。
3月29日から4月3日まで第17週“うちの守りたかった家庭劇”が放送されました。
今回は第17週のあらすじ・感想を書いていきたいと思います。
『おちょやん』第17週の主な出演者
天海千代:杉咲花
天海一平:成田凌
松島寛治:前田旺四郎
岡田シズ:篠原涼子
富川福助:井上拓哉
富川みつえ:東野絢香
Contents
『おちょやん』第17週のあらすじ
戦争が激化し、日本の戦況は悪化しています。芝居の客入りも悪くなり、道頓堀の賑わいも落ち込みます。若い人が次々と出征していく中で、千代の幼なじみ・福助の元にも赤紙が届きます。
千代達は、出征する前に福助に大好きなトランペットを思う存分吹かせてあげようと機会を設けます。福助は家族や世話になった人々の前でトランペット演奏を披露し、千代達に妻のみつえと息子の一福を任せて戦場に旅立ちます。
数日後、シズは岡安を閉めます。戦争がさらに激しくなり、劇場が次々と閉鎖し、座員の百久利(坂口涼太郎)にも赤紙が届きます。そして、鶴亀は何とか続いていた家庭劇に解散を命じます。
解散に反対する千代ですが、座員達は連日続く空襲警報に限界を感じていました。それぞれ道頓堀を離れ、疎開することに決めます。女優を諦めきれない千代は、1人でも家庭劇を続けようと決意します。
稽古場を掃除する千代の元に寛治が現れます。2人で稽古をしていると、次々と座員が戻ってきます。最後に一平が現れ、家庭劇は再始動し、京都で芝居することが決まります。
しかし、京都公演前夜に大阪で大空襲があり、道頓堀が火の海になります。
『おちょやん』第17週の感想
第17週では戦争のせいで道頓堀に色々な変化がありました。今まであって当たり前だったものが次々となくなってしまい、なんだか寂しい気持ちになります。
しかし、状況や生活は悪くなっているのでしょうが、それでも暖かさを感じさせるのがこのドラマの良いところですね。
福助の出征前の演奏や、続々と千代の元に戻ってくる座員達の姿等、見ていて心が温かくなるシーンが随所にありました。
・大阪大空襲について
東京大空襲と言うと、近代史では有名な事件でよく知っている人も多いと思いますが、大阪でも大規模な空襲があったようです。
大阪への空襲は1944年から約50回あり、そのうちの8回が大空襲だったようです。
道頓堀が被害を受けたのは3月13日深夜から3月14日未明にかけて、大規模な火災が起きて約50万人が被災、約4000人が亡くなったようです。
その後も6月に4回、7月に2回、終戦前日の8月14日と合計8回の大空襲により、大阪府全体で1万5000人が犠牲となりました。
・シズのライバル・富川菊を演じるのは いしのようこ
第17週の重要人物を考えた時、見た人によって分かれると思いました。
私は一人息子の福助が出征してしまい、自分だって苦しいはずなのに、岡安を諦めないと意地になり残り続けるシズに対して言い放った菊の言葉。『諦めてないなら、何が何でも生きのびろ』という台詞が印象に残りました。
菊を演じるのは いしのようこです。いしのようこは1968年2月20日生まれの現在53歳、兵庫県出身です。
7歳上の姉が元アイドルで現在は女優の石野真子、7歳下の妹が元タレントの宝乃純になります。3人とも人気があり、石野3姉妹と呼ばれました。
芸名については、最初は本名の石野陽子でやっていましたが、ある日突然マネージャーが平仮名のいしのようこに変更したみたいです。いしのようこは姉の石野真子の仕事を見学している際にスカウトされ、芸能界入りします。
1985年、17歳で『テディ・ボディ・ブルース』で歌手デビューします。1987年には『志村けんの大丈夫だぁ』に出演し、人気が上昇します。その後は映画やドラマ、バラエティ番組に出演を重ねます。
結婚はしていませんが、同棲中で事実婚しているようです。
『おちょやん』第18週の予告
大空襲によって、福富の菊と夫の福松が亡くなってしまいます。千代は悲しみに暮れるみつえと一緒に暮らすことにします。ある時、寛治が満州の慰問団に志願したいと言い出します。
まとめ
ここまで第17週のあらすじ・感想を書いてきました。
戦争によって生活を脅かされ、苦しい生活を送る人々…そんな中、希望を失わずに日々を頑張っている人々の姿を見ることができました。
次回はどのような展開になるのでしょうね。
4月5日からは第18週“うちの原点だす”が放送されます。