今、親子関係でうまくいっていない家族が多いです。特に娘さんとの関係です。修復不可能を可能にする方法はあるのでしょうか?ニュースで、子供が親を、親が子供を殺害する事件があまりにも多いので、「今の親子関係どうなっているのかしら?」と不安になってきます。
ほんとうに切なく胸が痛く苦しくなります。先日も私の友達から、娘さんのことで相談を受けました。その時の親子関係はうまくいっていません。今は解決したようです。相談内容を書いています。
かなり前になりますが、息子さんとうまくいっていない家族を知っています。周りを見渡すと、親子関係でギクシャクしている家族が多いです。
今回は、2つの家族(娘さん・息子さん)の問題と、どうすればうまくいくのかを、考えていきたいと思います。
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娘さんとうまくいかなくなったきっかけとは?
友達の話を聞いていると「これがきっかけ?」というのを見つけました。それは、友達が詐欺にあってしまい、ある健康食品のネットビジネスで、25万円ぐらいの在庫を抱えて、40万円損をしました。
それ以後、娘さんは[お母さんは、騙されやすい。今まで女一人で、頑張ってきた。これからは私がしっかりしないと」と強く思うようになって、行動をチェックするようになりました。だからなにをするのも、娘さんの承諾が必要になります。
友達にしたら、いちいち話をして、説明するのが面倒くさいと言っています。私に相談に来た時は、勝手にある契約をして、それが娘さんにわかったようです。それ以降口も聞いてくれないと、悩んでいました。金額は毎月数千円なので、あまり負担はないし、娘には迷惑はかけないと友達は言っていますが、たぶん娘さんにしたら金額ではなく、相談をしなかったことに、腹を立てていると思います。
友達に「それだけ娘さんに、干渉されているって、嬉しいことよ。全然干渉されないで、無視されても寂しいよ」と話をすると「う~ん、それもそうかなぁ。わかった。娘に相談をしなかったことを謝るわ」と言って、帰っていきました。素直に反省をしたのがよかったです。
40過ぎの娘さんで今、独身ですが[結婚しなさい」とは一切言っていないようで、お互いがお互いのことを心配しています。また、頼りにもしているのがよくわかります。「いつまでも、お母さん元気でいてね」と優しい言葉をかけてくれると、嬉しそうに言っていました。
私は友達に、「これを気をつければうまくやっていけるよ」とアドバイスをしました。
- 素直になる(間違っていると思ったら、ごめんなさいと謝る)
- 言葉遣いに気をつけ、命令口調で話しない。
- お互いが感謝の気持ちを持つ。
- 相手の立場を尊重して、自分の考えを押し付けない。
親子ですので、話し合いをとことんしたらわかりあえます。いつまでも口を聞かない状態ではなく、早く解決するのが一番です。女性は誰かに話をするだけで、スッキリします。解決しなくてもいいのです。話をしていると、冷静になって、自分で解決方法をみつける人もおります。
息子さんとうまくいかなくなったきっかけとは?
冷却期間はかなり長くなります。きっかけは友達のご主人が亡くなったことです。息子さんも40代後半で独身です。息子さんにとってお父さんは自慢の父親で、尊敬をしていました。亡くなったことで、引きこもりになり、最近は少しずつ親子関係がよくなってきています。
きっかけは、体調の悪いご主人を、大きな病院に診察に連れて行かなかったことが原因です。母親が無理矢理でも大きな病院に連れて行っていたら、手遅れにはなっていなかった と息子さんは思っています。母親のせいにしています。
ご主人が亡くなって以降、息子さんの態度が変わって、自分の部屋に入ったまま出てこなくなったようです。引きこもりです。お互いの連絡は同じ家にいるのに、ラインのやり取りです。聞いてびっくりです。
「ご飯ができたよ」とラインをすると、二階から降りてきて、すぐに持って上がって食べるような生活です。だから話をする機会がまったくありません。できるだけ顔を合わせない状態です。友達も「全然干渉しないで、好き勝手にしている」と諦めていました。
最初の頃は「どうしたらいいかしら?」と思って、市の相談窓口に行ったようです。職員の人が家に来て、いろいろ質問とかをして帰ると、後が大変になるって言ってました。
「なんで、そんなことをするんや、ほっといてくれ」と大きな声を出して、暴れ回します。怖くなってそれ以後は相談しなくなったと言っていました。家でずーっとゲームをして、ほとんど外出しない状態が続くので、友達は家に居たくないので、外出が多かったです。
そんな生活が2年半続いていた矢先、昨年10月、その友達が軽い脳梗塞を発症して、救急車で病院に運ばれました。外出先で仲間がいたので早く手当ができたと聞いています。息子さんにも、連絡が入りびっくりされました。病気をしたことがきっかけで、息子さんの態度が優しくなってきたようです。
今までの態度を反省し、「悪いことをしたなぁ」と思われたようです。
「いつまでも元気でいるのが当たり前」と思っていたのが、「生きている内に、母親には親孝行をしないとなぁ」という考えになったようです。病気をして、お互いの大切さを知ったと言っていました。
今では、息子さんもフリーターとして、働きに出ています。やっと通常の生活に戻っています。あまりお喋りはしないですが、必要なことはラインではなく、ちゃんと伝えています。
自分自身で[このままではだめだ」と気がつくことも大事ですね。
まとめ
親子の関係は、なにかのきっかけでギクシャクしたり、うまくいったりします。相手を変えようとしますが、相手は変わりません。自分を変えるべきです。自分が変わると、相手も変わってきます。
やはり一番は「親の立場」「子供の立場」を考えて相手の立場で、考えてみることです。そうすることで、相手を尊重し大切にします。子供は親のいいなりにはなりません。考えを押し付けるのはやめましょう。一人の人間としてその人格を重んじるべきです。
また、子供は今の自分があるのは、親がいるからです。そのことを考えると、親に感謝の気持ちを持つのは当然です。親が先に亡くなるのは、世の常です。生きている間に、よりよい親子関係を保っていきたいものです。だって、自分を生んで育ててくれた親ですから、世界でたった一人です。