「おせち料理」の予約のカタログを見ました。毎年家で作っているのですが、意味がハッキリわからなく、具材も黒豆・伊達巻・海老・かまぼこ・栗きんとん、たこが入っている由来が、漠然としかわかっていません。
日本の伝統的な行事ですので、知らないのは恥ずかしいと考えます。また、喪中の場合はどうしたらいいのかも、調べてみたいと思います。おせち料理の知識を学んで、新年を迎えることは素晴らしいです。是非参考にして見てください。
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おせち料理の意味とは？
おせち料理はお正月に食べる料理だと思っていませんか？私はそう思っていました。
漢字で書くと「御節料理」になります。本来お正月だけの料理ではありません。
神様にお供えして食べるもの「御節供（おせちく）」と呼んでいて、江戸時代にこの
行事が、庶民に広まり、今では一年の節日で一番大切なお正月にふるまわれる料理になりました。
もともとは収穫物の報告など、感謝の気持ちをこめて、その土地の美味しいものをお供えしていましたが、食生活が豊かになり山海の幸などを盛り込んだ今のおせちの原型に変わりました。
また、三が日はかまどの神様に休んでもらうため、保存の効く具材が中心になり、主婦もゆっくりできるようにとのことですが、今は一日より営業をしているお店が増えています。通常と変わらないのですが、「一年の計は元旦にあり」です。
これからの新しい年をどう過ごすか、考えてみるのもいいですね。
壱の重
重ねた時に一番上になる壱の重は、祝い事にふさわしい祝い肴と口取りを詰めます。
中でも数の子・田作り・黒豆を「三つ肴」といいお正月にはかかせないものです。関西では黒豆ではなく、数の子・田作り・たたきごぼうになります。
口取りは、伊達巻・紅白かまぼこ・栗きんとんのように甘みのある物を指します。
弐の重
縁起のいい海の幸が中心です。ブリ・鯛・海老です。ブリは出世魚ですので、出世する、鯛はめで鯛、海老は長生きするという意味があります。
参の重
山の幸中心の煮物です。れんこん・里芋・八つ頭・くわい・ごぼうです。家族みんなが仲良く暮らせるようにという意味があります。
与の重
日持ちする酢の物や和え物で、紅白なます・菊花かぶ・小肌栗漬けです。紅白や菊の花にはめでたさを、意味しています。
五の重
年神様から授かった福を詰める場所として、空っぽにしておくか、好物や予備の料理などの控えの重です。重箱の数や地域、家庭によってそれぞれ入れる具材が異なります。
具材が持つ由来
黒豆
邪気払いの意味があり黒く日焼けするほどマメに、勤勉に働くことからきています。
伊達巻
形が巻物に似ています。そこから知識が増えるようにとの願いからです。
海老
茹でると曲がります。そこから長寿でいられるようにとの願いからです。
かまぼこ
おめでたいを表し、飾り切りで鶴、松などの縁起物をかたどることもあります。赤は魔除け、白は清浄の意味があります。
栗きんとん
きんとんは漢字で書くと「金団」です。黄金にととえて金運を呼ぶ縁起物です。
たこ
たこは当て字で「多幸」と書きます。字の通り多くの幸せを呼ぶという意味があります。
まとめ
お正月に食べるおせち料理ですが、もとをたどれば節句のお祝いとして食べられていたものです。具材も一つ一つ由来があり、納得しました。家族の健康と幸福を願う意味が込められていたのです。おせち料理の意味と、具材の由来を知り、しっかりと噛み締めながら食べるのもいいですね。
また、喪中の場合はどうしたらいいのか調べましたら、考えが大きくわかれています。
お正月の習慣は神事と関係をしています。喪中は神道とは全く関係がない概念です。
神道には忌中（きちゅう）というものはありますが、死後50日間です。51日目以降は忌は明けているので、問題はありませんとのことです。
その反対に一周忌までを喪中とする場合は、おめでたい具材の入ったおせち料理は控えるほうがいいという意見もあります。地域性や家庭によっておせち料理を食べる、食べないはあまり拘らないほうがいいという意見が多いです。
最近はデパートで豪華なおせちが人気です。働いている主婦が多いので、作る時間がないようです。子供の頃は31日から、母が朝から台所でせわしなく一つずつ料理をしていたのを思い出します。各家庭によって、様々で色とりどりでした。今は同じおせちになるので、少し寂しい気もしますが～ これも時代の流れでしょうか？
どちらにしても故人や残された家族がみんな、気持ちのいいお正月が迎えられるのが一番です。気持ちを新たにして、素晴らしい年になりますように、願っております。