2020年3月の彼岸に母の納骨をします。先日「魂抜(たましいぬき)」を、お墓の近くのお寺さんにお願いしました。「お布施はどれぐらいしたらいいのか?相場は?」また封筒の表書きや、服装のマナーなどを調べてみました。
「魂抜」の後は、石材店さんが墓石に名前・亡くなった日付・年齢を彫った後(戒名は彫ってます)「魂入(たましいいれ)」なります。父の時に執り行いましたが、かなり前(26年前)になりますので、忘れています。
今回調べましたので、参考になれば嬉しいです。
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魂抜とは
「魂抜」とは、お坊さんにお経をあげていただいて、仏壇やお墓に宿った魂を抜くための供養です。今は何かの事情により仏壇・お墓・位牌などを処分せざるを得なくなった時に必要な儀式です 。今回は先祖代々のお墓の中に、母の納骨をするので先に魂抜をしてもらいました。その後石材店さんで、墓石に 亡くなった年月日 、年齢・戒名などを彫ってもらいます。
墓の状況によってその場で彫る場合もありますし、墓石を外して 店で彫る場合もあります。彫り終わると 納骨になります。その時は「魂入」をしてもらいます。
魂は目に見えないものですし、仏壇やお墓に魂が入っているとは信じられないという人もいるでしょう が、先祖代々の仏壇・お墓には、ご先祖様が宿っていると考えられています。
近年少子化になって、「墓じまい」をされる人が増えています。墓守をする人がいなくなって、最終的に無縁墓となり撤去処分されます。この時も「魂抜」が必要です。
お布施料金の相場は?
お寺さんに魂抜をするのでお願いの電話を入れました。日時が決まった後で、「どれぐらいお包みしたらいいでしょうか?」と尋ねたところ「お布施になりますので、お気持ちで結構です」 と言われました。
姉に電話でそのように言ったところ「聞き方が悪いわ。皆さんはどれぐらい包まれてますか?」と聞いたほうがいいよって言われました。 魂抜の二日前に、再度お寺さんに電話を入れました。
「〇月〇日〇時からよろしくお願いします。また、「魂抜」「魂入」はわけてお渡ししたらいいのでしょうか?皆さんはどれぐらい包まれていますか?」と聞きますと「日にちが異なるので、 わけてる人が多いです。大体20000円~30000円です」と言われました。
正直びっくりしました。予算は30000円のお布施(2回分)と5000円お車料と考えていたからです。そこで本で調べたら、10000円~30000円が相場と書いてありました。「う~ん、どうしょうかなぁ?」と考えて、「あ、そうだ。お位牌に戒名を彫ってもらった仏壇屋さんに聞いてみょう」と思い電話をしました。結果お布施として30000円入れ、メモに2回分になります としました。メモを入れとかないと、1回分と勘違いされますので、忘れずに入れました。
仏壇屋さんは、「お布施ですので、 金額に決まりはありません。出来る範囲でいいんですよ。納骨の場合は魂抜・魂入がセットになりますので、まとめていただいてもいいです」と教えてもらいました。「あーそうなんだ。ほっとしました」
封筒の表書きは?
お布施とはお坊さんへの感謝とお礼を伝えることです。 魂抜、魂入の読経、供養をして頂いたお礼の気持ちになります 。地域、宗派の違いによりお布施袋も 四つの種類があります。
- 水引なしの無地にお布施と書かれたお布施袋
水引がついてなく、お布施と印刷された市販の袋です。無地の封筒の場合もあります。その場合はお布施と墨で書いてください。どのような仏事でも使える万能なお布施袋になります。安価な単純封筒と、少し高級感があって中袋付き のものがあります。
- 黒白の水引が付いた不祝儀袋
お布施袋と使う場合は四十九日までの場合が多いです 。それ以降の仏事には避けた方がいいでしょう。 - 黄白の水引がかかった不祝儀袋
主に関西地方で用いられ 、お坊さんに渡すお布施袋として用いられることが多いです。関西以外ではあまり見られません 。 - 双銀の水引がかかったお布施袋
比較的包む金額が多い場合(50000円~数十万円)に用いられることが多いです。金額が50000円以下の場合は 、お勧めしません。
お布施袋の書き方
漢字で上部に「お布施」と書きます。下部には名字のみ、またはフルネームで書きます。 お布施以外交通費である「お車料」は、遠方から来るお坊さん以外は特に不要です。 魂抜の 供養では、地域、宗派によりますが、「御膳料」は不要のところが多いです。
中袋がある場合は表面に金額、裏面に住所・氏名・電話番号を書きます。
金額は算用数字(1.2.3.)ではなく漢数字 (壱・弐・参・四・伍・六・七・八・九・拾)数字の頭に「金~」最後に「~圓也」と書き、百・阡・萬になります。
お札も新札を用意して、袋に入れる向きですが、お布施袋の表面に肖像(福沢諭吉さん)がくるように入れ、かつ肖像が袋の口に近い側にくるように入れます。お香典とは反対の向きになるので注意してください 。裏面の重ね方は、下を折って上をかぶせます。
服装のマナー
四十九日までに魂抜をする場合は、喪服や礼服といったきちんとした服装を着用するのがマナーです。それ以後は平服であっても慎ましい地味なものを選んで 着用します。
派手なアクセサリーなどは控えるようにしましょう。
親戚など含めて大きな規模でする場合は、喪服や礼服といった場合もあります。案内状や連絡の際に服装のことも伝えておくべきです。 わからない場合は、お寺さんにお聞きするのが一番です。
まとめ
今回のことを通じて、基本のマナー の大切さを知りました。わからないことが多すぎて、本当にいい勉強をさせていただきました。このマナーを子供から孫へと引き継いで教えていくことが重要です。今は調べたら何でもわかるというものの、やはり細かいことは、親からしっかりと教えてもらうのが一番です。
またお寺さんとも親しくお付き合いをして、いろいろ相談するのもいい方法です 。
先祖代々のお墓、お参りをして掃除、お花入れて、毎日無事に生活できていることに感謝するべきです。