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中秋の名月とはを子供向けに説明するには!今年はいつでお供えの食べ物とは?

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「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」って聞かれたことはありますか?子供に聞かれた時に、わかりやすく説明をしたいと思います。今年はいつで、お供えの食べ物は何がいいのでしょうか?

子供の時、ススキを飾って月見団子をお供えしていたことを思い出します。きれいなまん丸のお月様をじっと眺めていました。その時に親に「どうしてこんなことをするの?」と聞いたこともないです。

今の子供は「どうして、なんで」と質問攻めをします。この機会にしっかりと調べて説明をし、お供え物の食べ物の意味なども知りたいと思います。ご参考になれば嬉しいです。

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中秋の名月とは?

中秋の名月というと「十五夜」というイメージをされる人も多いでしょう。もとは中国がルーツといわれていています。日本には平安時代ごろに、貴族などの観月の宴(かんげつのうたげ)が催されるようになりました。観月の宴とは、月を鑑賞して和歌を詠むなどのイベントです。

それが江戸時代になると、収穫祭という作物の無事の収穫を祝うため、農村で行われる祭祀(さいし)行事にも重なり、一般にも広く知れ渡るようになりました。中秋は中国の中秋節から来ています。

中秋節とは9月上旬~10月上旬にある中国のお月見の日になります。その日は中国では休日となっています(旧暦の8月15日です)現代の中国人にとって、中秋節は家族団らんの日です。お月様を眺めて、家族全員月餅を食べてお祝いをします。

また、満月のイメージが強いです。しかし現在は月を見ても満月ではありません。少し欠けています。旧暦と新暦の違いです。旧暦とは中国暦をもとにした暦が使われています。

旧暦は太陰暦(たいいんれき)ともいわれ、月の満ち欠けで作られた暦です。1ヶ月は29.5日になりますので、15日はちょうど真ん中で、満月にあたるわけです。もちろん多少の誤差はあるものの、ほぼまん丸のお月様となっています。

しかし現在は新暦つまり太陽暦(たいようれき)ともいわれ、太陽の動きをもとに作られた暦です。その違いで多少月の欠けることも出てきます。例年実際に満月となる日と比較して、十五夜は1~2日程度のずれが見られます。グレゴリオ暦とも呼ばれ世界中で使われています。

子供に説明するには?

まずは、ちゅうしゅうのめいげつといって、文字通り「秋の真ん中の満月」なんだよ。
日本には春夏秋冬の四季の変化があって、月に1回か2回、きれいなまん丸のお月様が見えるのね。

昔は8月15日、今は9月上旬から下旬と日にちは決まっていないの。そのきれいなまん丸のお月様が見える時に、お供え物をして「たくさんのお米や作物が取れますように」とお祈りをすることなのね。

月は昔から神様だったので、神様に「おいしいものがたくさん食べられ、ありがとうございます」の願いと感謝の気持ちを持つ日だよ。こんな感じでどうでしょうか?

 

今年(2023年)はいつで、お供え物は?

9月29日 金曜日です。お供え物で一番最初に思いつくのは「お月見団子」です。三宝(さんぼう)にきれいに山高に盛って、ススキと一緒にお供えをしてありました。「お月様ってきれいだなぁ」と眺めていて、後で団子を食べるのを楽しみにしていました。

団子は米を粉にし、丸くしてお月様に見立てていたようです。お月様は信仰の対象で、数と並べ方にもこだわりがあったようです。

  • 15個の場合=一段目に9個(3×3)、二段目に4個(2×2)、三段目に2個。
  • 13個の場合=一段目に9個(3×3)、二段目に4個。
  • 12個の場合=一段目に9個(3×3)、二段目に3個。
  • 5個の場合=一段目4個、二段目に1個

お月見団子も地域によって種類がいろいろあります。お月様のように丸くした団子・里芋をイメージしてこしあんをくるんだ団子・3色でしずく型の団子・真ん中をへこませた団子・あんでくるんだ団子と多いです。今は、スーパーで手軽に購入できます。

またお月見団子にこだわることもなく、果物、野菜などをお供えされています。柿・ぶどう・里芋・さつまいも・かぼちゃ、栗などこの時期に収穫されるものです。とくに、ぶどうなどのツルものは、神様との繋がりを強くするといわれています。

また別名「芋名月」とも呼ばれています。里芋・さつまいもといった芋類の食材をお供えをして、お月様に収穫のお祝いと感謝の意を表しています。

では、ススキはなぜ飾るのでしょうか?それは稲穂の代用として飾られています。稲穂は本来神様の依り代(よりしろ)と考えられています。依り代とは神様が降りてくる場所、目印のことです。

ススキの鋭い切り口は、魔除けになるとも考えられていて、悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願う意味が込められています。地域によってはススキは捨てず、庭や水田に立てたり、軒先に吊ったりして、災いから田や家を守る風習が残っています。

 

 

まとめ

 
段々と日本の四季の行事をする家庭が少なくなってきています。寂しいですし、残念です。それぞれに由来や意味が込められています。次の世代に残すためにも、親から子、子から孫ヘと受け継いでいって欲しいです。

ゆっくりと、月を眺めて見るのもいいものです。月を眺める機会はほとんどありません。そういう時間も必要です。お月様のパワーを頂いて、今年はご家族で「中秋の名月」を楽しんでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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