あなたは最近お礼の手紙を書きましたか?この問に「はい」と答えられる人は数少ないように思います。携帯電話・ラインなどのネット社会の現代、便利な方法で相手の人にお礼を伝えています。この方法も決して悪くはないのですが、やはり真心を伝え、想いを伝えるには手書きの手紙が一番です。
私は以前、とっても感動した嬉しいお礼の手紙をもらったことがあります。日頃お世話になっている人に、お取り寄せスイーツを贈りました。「届いているかなぁ、どうかなぁ」と思っていた矢先に、きれいな文字で書かれた封筒が届きました。
贈ってもらった感謝の気持ちと、そのスイーツの食べた感想が詳しく書かれていました。読んで「さすがだなぁ、お礼の手紙ってこんな感じで書いたら、スイーツを贈った私自身も幸せな気持ちになれるのだなぁ」と感心しました。
あまり手紙を書くことがないので、この機会にお礼状の手紙の書き方などを調べてみました。さらにビジネス・就職・結婚などのお礼の手紙のマナーも知らないと、恥ずかしいので、調べて書いています。文章がうまい、下手ではなく自分の言葉で、素直な気持ちで書けばよいと考えます。手紙で幸せを届けたいです。
Contents
お礼状のマナー
相手から贈り物を頂いたり、何かしら助けて頂いたり、アドバイスをもらった場合に相手に自分の言葉で感謝の気持ちを伝える手紙がお礼状です。生活をする上で大切なマナーです。贈り物が届いたら、遅くても2~3日以内に手紙を出しましょう。万が一遅くなった場合は「すぐにお礼をと思っていましたが、遅くなり申し訳ございません」と一言お詫びの言葉を添えましょう。
文字も丁寧に楷書かわかりやすい行書で書くことです。あまり達筆すぎて読みづらい文字は避けます。また省略することもダメです。受け取った相手に、真心が伝えれば最高です。
但し香典返し・お詫び・お見舞い返しはお礼状は不要です。
書き方のコツ
縦書きの場合
目上の人など改まって書く時は縦書きです。お礼や謝罪をする時も縦書きにします。
- 前文として「拝啓」などの挨拶にあたる頭語を書く。また今の時候の挨拶、相手を気遣う言葉など3つの要素を書く。
- 主文として起語(さて、早速ですが、ところで)を用いて、用件をわかりやすく書く。用件は一つのみ。
- 末文として結びの挨拶を書いて、頭語に対する結語を入れる。
一般的な頭語→拝啓 結語→敬具 かしこは女性のみ
前文省略する頭語→前略 結語→草々 かしこは女性のみ - 後付けは書いた日付(年月日でも月日でもよい)・差出人・宛名の3つを書く。お祝いごとは○年○月吉日と書く。
書き方のコツ
- 5W2Hを意識する。5WとはWhen(いつ)・Where(どこで)・Who(誰が)・What(何を)・Why(なぜ)・How(どのようにして)・Howmuch(いくらで)の7つ、Howmuchは、内容によっては、除く場合もある。
- 丁寧に書くのが一番大事。
- 文字間隔に気をつけ、読みやすい手紙にする。誤字、脱字はチェックする。
- ひらがなと漢字のバランスをとる。「~の為」を「~のため」「尚、猶」を「なお」「又」を「また」など間違いではないが、ふさわしくない。
- 文章を短くまとめて、句読点をつける。
- 行の頭にしてはいけない文字 「~です」の「す」の一字とか「が」・「は」・「の」が頭にくるものは避ける。
- 行の最後にしてはいけない文字「御・貴・拝・尊・奉」など尊敬して使う文字は避ける。相手の姓名、敬称が行の最後になるようなら、改行する。
横書きの場合
友人とか身内の場合は横書きで、横書きの便箋を使います。相手との関係が微妙な時は縦書きにします。基本的に縦書きと同じですが、頭語、結語を省いてもよいとのことです。
- 前文として、相手の名前をフルネームで書き、頭語は省いてもよい。また時候の挨拶も自分の言葉でよい。
- 主文は縦書きと同じでよい。
- 末文として結びの挨拶を書いて、前文の頭語を省略した時は、結語も省略してもよい。
- 後付けは縦書きと同じでよい。
封筒の書き方
和封筒の場合
目上の人や改まった内容は縦書きにします。
宛名
- 切手は左上に貼る。
- 住所は郵便番号の右端に揃えて、上から一文字下げて書く。番地などの数字は、漢数字にする。
- 住所はビル名・マンション名は略さず、きっちり書く。
- 名前は中央の郵便番号の枠から一文字下げて、住所より大きく丁寧にくずさず書く。様を名前より少し大きく書くと、バランスがよくなる。
差出人
- 郵便枠がある場合は、枠に合わせて自分の住所と少し大きく名前を書く。
住所、名前の下を揃えるときれいにみえる。 - 封じ目めは、☓はバツで「〆」「封」「緘」がよい。
- 封かん日を入れる場合は、左側に小さく書く。
洋封筒の場合
宛名
- 郵便枠を右側に書いて、住所は封筒の中央かやや上を目安にして、左側からバランスをとりながら二行に分けて書く。
- 名前は住所の位置より二文字前後下げて、住所の文字より少し大きめに書く。様を名前より少し大きく書くと、バランスがよくなる。
- 切手は郵便番号の上に貼る。
差出人
- 住所、名前は封筒の中央(のりしろ)を避けてその下側に書く。名前は少し大きく書く。
- 「〆」「封」は不要で、書いても問題なし。
ビジネス・就職・結婚の場合のマナー
ビジネス編
お礼状は長い文章を書く必要はありません。時候の挨拶の後に「繁栄を喜ぶ言葉」と「感謝の言葉」を入れます。また結びの言葉も「指導を願う言葉」「締めくくりの言葉」が必要です。
- 貴社益々ご繁栄のことと、心からお喜び申し上げます。
- 平素は格別のご厚情に賜り、厚くお礼申し上げます。
- 今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
- 末筆ながら貴社の一層のご発展をお祈り申し上げます。
就職編
就職祝いを頂いた場合のお礼状です。贈り主が身内の人でもお礼状を出しましょう。
基本的には、手紙の書き方と同じです。お礼の気持ちを伝えて、できれば近況報告や社会人としての心構えなどを書いて、感謝の気持ちを自分の言葉で伝えましょう。
結婚編
結婚祝いを頂いたら、なるべく早くお礼状を出しましょう。「お祝いへのお礼の言葉」「内祝いの品を贈ったことを伝える言葉」「今後のお付き合いをお願いする言葉」などは必要です。
忌み言葉、重ね言葉は避けましょう。
- 忌み言葉→別れる・切れる・死ぬ・戻る・重ねる。
- 重ね言葉→再び・またまた・しばしば・いよいよ・皆々様。
- 句読点も縁起が悪いとのことです。
まとめ
手紙の書き方を頭に入れて、自分の言葉で書くのが一番大事です。そうすることで相手に伝わり喜んで頂けると思います。お礼状を贈る相手によって、縦書きで和封筒、横書きで洋封筒に分けることです。相手のことを想って丁寧にわかりやすい文字を書くことも大事です。
もらって嬉しいお礼状が最高です。あまり難しく考えるのではなく、楽しく手紙を書く習慣をつけると楽に書けるようになります。これを機にあなたも手紙を書いてみませんか?手紙で幸せを届けられたらほんと嬉しいです。