あなたは11月3日は何の日か知っていますか?そうです「文化の日」です。今回は文化の日とは何か?由来と意味をわかりやすく子どもに伝えるにはどうしたらよいかについてお話していこうと思います。
この記事で文化の日について理解が深まり、小さなお子さんにも文化の日について知ってもらって、興味を持っていただけたら嬉しいです。
Contents
文化の日とは何か?
あなたは「文化の日とは何ですか?」と聞かれたらパッと答えられますか?11月3日の祝日ということは答えられる人も多いと思いますが、なかなか文化の日の由来や意味まで説明できる人は少ないと思います。
文化の日は、自由と平和を愛し、文化をすすめる日として制定された国民の祝日です。この日は1946年に日本国憲法が公布された日であり、日本国憲法が平和と文化を重視していることから、「平和への意思を基盤とする文化を、発展・拡大させよう」という趣旨のもと、1948年に祝日法で「文化の日」と定められました。
そのため文化の日には、芸術や文化にまつわる様々なイベントが開催され、芸術や研究、スポーツなどの分野で素晴らしい実績を残した人に贈られる文化功労章の授賞式や文化庁が主催する芸術祭も行われます。
これは普段文化に触れる機会はなかなか少ないですが、この日を機会に文化に触れてほしいという国の想いがあります。普段あまり意識しない「文化」の発展や、「文化」とのかかわりを促し、意識する日として文化の日があると言えますね。
また、この祝日が生まれたのは太平洋戦争が終わって約3年後、文化は自由と平和な世の中にこそ生まれるという意味も込められています。
由来と意味をわかりやすく子どもに伝えるには!?
文化の日に限らず、子どもに物事を説明するには、まず自分がしっかり理解することが大切です。そして分かりやすい言葉を使って説明し、具体的にはこういうことだよと話したり、可能であれば実際に体験するのが大変おすすめです。
子どもに「文化の日って何?」と聞かれたら分かりやすい言葉で説明したあとに、実際に文化に触れてみましょう。
具体的には、
【文化の日は、みんなにスポーツとか歌とか絵とかに興味を持ってほしいという想いから生まれた特別な日だよ。11月3日に日本の決まり事が発表されて、その決まり事には「自由・平和・文化を大切にしましょうね」と書かれているの。そのような想いを大切にするために文化の日が作られたんだよ。
だから文化の日にはいろんなところで美術館などが無料で入れるようになったり、コンサートや色々な体験会が行われたり、文化について色々教えてくれる講習会が開かれることもあるよ。今度文化の日に調べて行ってみょうか。】などと話すと分かりやすいと思います。
また、実際に文化勲章の親授式や文化庁が主催する芸術祭などをテレビで見たりして、子どもと「この人は何をして褒められているのかなぁ?」など話してみるのも楽しいです。
【文化勲章】
甘利 俊一氏(あまり・しゅんいち)東京大名誉教授。世界に先駆けて情報幾何学を創始するとともに、神経回路網理論研究でも数多くの卓越した業績を挙げた。計算論的神経科学や数理工学の発展に貢献。11年瑞宝中綬章。東京都出身。83歳。
坂口 志文氏(さかぐち・しもん)大阪大免疫学フロンティア研究センター特任教授。過剰な免疫反応を抑制する自己免疫寛容をつかさどる制御性T細胞を発見し、生命科学の新分野を確立。09年紫綬褒章、15年ガードナー国際賞、17年クラフォード賞。滋賀県出身。68歳。
佐々木 毅氏(ささき・たけし)東京大名誉教授。古代ギリシャから近代ヨーロッパに及ぶ政治思想家の研究に卓越した業績を挙げ、その研究を基盤に現代政治の分析でも顕著な業績を挙げた。元東京大学長。05年紫綬褒章、18年瑞宝大綬章。秋田県出身。77歳。
田沼 武能氏(たぬま・たけよし)写真家。米タイム・ライフ社の契約写真家などとして優作を発表。光を媒体にした芸術写真を世に送り出し、「子どもたちの写真」という新分野を開拓した。90年紫綬褒章、02年勲三等瑞宝章。東京都出身。90歳。
野村 萬氏(のむら・まん、本名野村太良=のむら・たろう=)狂言師。六世野村万蔵の長男。無駄のない所作と内面から表出する喜怒哀楽の演技で深い人間性がにじみ出る。狂言の継承、保存に尽力するほか、新作や復曲にも取り組む。94年紫綬褒章、97年人間国宝。東京都出身。89歳。
吉野 彰氏(よしの・あきら)旭化成名誉フェロー。電気自動車などに欠かせない小型・軽量で高出力の充電式電池であるリチウムイオン電池の基本構造を確立した。04年紫綬褒章。18年日本国際賞。19年欧州発明家賞(非欧州諸国部門)。大阪府出身。71歳。
時事ドットコムニュース>政治>文化勲章受章者と文化功労者の業績より引用
そして、無料開放された美術館、博物館、科学館に足を運んでみたり、コンサートや伝統工芸などの体験会、講習会など文化の日のイベントに行ってみるのもおすすめです。
お住まいの地域でも何か興味をひくイベントが行われていると思うので、ぜひ調べてみてください。
また、なかなか近くにそんな場所がないよという場合でも、家で絵を描いたり、歌を歌ったり、楽器を演奏したり、ダンスを踊ったりするだけでもよいです。子どもも楽しく文化を体験することができます。
実際に自分が行えば、言葉と内容がグッと理解しやすくなりますし、興味ももっと湧きます。文化というものが楽しいこと・よいこととして心に残り、プラスの感情を抱きます。毎年何の文化について学びたいか子どもと一緒に考えて、その文化に触れるのもよいですね!
まとめ
文化の日の由来や意味は大人にとってもよい勉強になりますね。年に一度の「文化の日」をきっかけに「文化」について考え、また、実際に触れて、子どもたちに日本の文化の素晴らしさを伝えられると嬉しいなぁと思います。
また「文化の日」は、「晴れの特異日」とも言われていますね。どういうことかといいますと、過去30年間をさかのぼってみますと、晴れた年が多いということになります。
地域的にみてみました。晴れる確率は、東京 70%、大阪 73.3%、福岡 66.7%ですが、秋田33%、金沢46.7%と、北陸から北の日本海側では50%を下回っていますので、一概には言えないのかもしれません。
そして子どもたちが文化に触れることで新たな才能を開花させたり、新たな興味を引き出したりして、どんどん文化が発展していくとよいですね!親子で日本の文化に触れる素敵な日にしましょう。